足利樺崎寺発掘調査に参加して
リポーター/Graphic Designer 三村耕平
1997.10.5
リポートは個人的な記述・表現もあります。
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足利市の北西、宇都宮へ向かう国道293号線は日曜日の午前中とあって、交通量も少なく樺先の八幡山(鳴動山)へ左折する車がこの発掘調査へ参加する人達を乗せていることがすぐに分かる。 普段は静かな樺先の里がにわかに多くの人でにぎわっていた。午前11時、駆けつけた中央大学教授の峰岸純夫氏のあいさつが始まっている。 | |||
これは、多宝塔があったと思われる基壇跡。今後も調査を続けないと鑁阿寺のような2層の塔か、1層だったのか、まだ謎だという。 | |||
奥行きあたりから山裾が急な斜面になって山頂へ続いているが、手前は東に向けており、わずかな木陰を通して朝日が差し込む。きっと、往時も供養の塔に向かって木漏れ日が落ち、ひらいた東側を向けばそこには浄土をイメージした優雅な池を中心とした日本庭園が見られたに違いない。 足利市では、ここをさらに調査の上、国や県に向かっても遺跡保存と整備の運動をしてゆくという。ゆくゆくは浄土庭園も復原して市民が憩うことの出来る遺跡公園を計画しているとか。ぜひ市民も大きな力を合わせて古き歴史の遺産を次の世代へ引き継げればよいと思う。 |