とても重宝しているターレットに
ひびがはいってしまった!!

軽量コンパクトで使い勝手の良いボーグシステム、その最たる部分は
いちいち接眼レンズを取り替えなくても良いターレットだ。
そのターレットは軽量化のためにプラスチックで出来ている。
なんせTOMYはおもちゃ、プラモデルのメーカーでもあるのだから
プラスチックの精密加工など朝飯前なのだろう。
そのプラスチックターレットを安心して使うためには工夫も必要だ!

ボーグのターレットはたいへん使いやすい。複数の倍率の接眼レンズが交換する手間なく使用できるからだ。しかし、ボーグ純正の接眼鏡だけでなく他メーカーの重い接眼鏡をたくさん付けるとターレット部への負担も大きくなるのだろうか?


大切に使っていたターレットの、ヘリコイドMとの連結部分、天頂止めネジ付近に3本のクラック(ひび割れ)が出来てしまっていた。

考えたあげく、子どもの頃に使っていた竹の釣り竿の継ぎ口に丈夫な糸が巻かれていて竹の割れるのを防いでいたことを思い出した。「これだ!」と思った。
さっそく女房の裁縫箱をあさり、黒い丈夫な木綿糸を発見。これをターレットの胴体に巻いてしまおうと考えた。まずクラックにゼリー状瞬間接着剤を詰めておき、ヘリコイド止めネジを挟んで両側に、黒糸を巻く。糸先を瞬間接着剤で仮止めしてから、巻き始める。隙間が出来ないように注意しながら巻き終わったら、今度は液状瞬間接着剤を糸の上から垂らして硬化させる。決してつけすぎないようにし、糸に接着剤がしみこんで行くようにまんべんなくつける。これが硬化する間20分くらい乾かす。

巻いた糸が液状瞬間接着剤で硬化したら、ターレットの回転部分をマスキングしておいて、巻いた糸の部分にエナメル塗料(つや消し)を塗る。乾くまで待って何度か重ね塗りをした。これで巻いた糸は強力な外皮となってターレットのひび割れを防いでくれるだろう。

赤い矢印の部分が仕上がった糸巻きの部分だ。わずかに盛り上がっているのが分かると思う。これで、安心して少し重い他メーカー製の接眼レンズも使える。

ボーグのターレットはたぶんエンプラ(エンジニアリングプラスチック=普通のプラスチックに強度を高めた素材を加えた工業用プラスチック)だと思うのだが、やはり金属までの強度はないだろう。この使い勝手の良いターレットは、さらに改良を加えて強度も合わせ持つようにメーカには望みたいものだ。安心してカメラボディーなどを接続するにはやはり、金属部品なので補強する必要があるのではないだろうか。
TOMYさん、がんばって!

この後、メーカーのTOMYにこの件を相談したところ、購入後まだ日が浅いこともあって無償で交換のターレットを送っていただくことになった。さすがに天体望遠鏡の新境地を切り開こうとするボーグの顧客への配慮を感じ取れる一件だった。
メーカーは作り手として、消費者に安心感も提供できなくてはこれからの時代やってゆけないだろう。その点では、TOMYは商品への相談や見積もりなど親切に受け応えをしてくれるし、迅速な対応や誠実さで天体望遠鏡の老舗とはまた違った安心感を感じることが出来た。

ひとつ前に戻る