タカハシMT-130 
ファーストライトインプレッション

 
セットアップが完了して、一気に初観望に突入だあ。。。
季節は真冬に向かって突進中、寒いけど頭の中はヒートアップだ!

お父さんの望遠鏡熱にすっかり圧倒されている息子。また望遠鏡を仕入れてきたのかと半ばあきれ顔。しかし、夕飯を食べ終わるとしっかりベランダに上がってきて今日は曇ってるとか、望遠鏡は出さないのかといろいろとちょっかいを出してくる。。。

昔は天文ファンとまで行けなかったけど、今年の入れ混みは自分でもちょっと怖い。やるときはやるってな感じで今年通算7台目の望遠鏡(もちろん可愛いスピカや自作も入ってます)。このところ寒さで稼働率が落ちていたところへ新顔参入でまた鼻息が上がる。(1999.12.15)


ファーストライト第一夜
なるほど、マニアが大口径をほしがるのはこんな理由か!

  1999年12月も残すところあと2週間に迫ったある夜。

その宵は、7時頃に帰ってきて、晩飯前にそそくさとMT130をベランダに持ち出して冷気運転。
軽く晩酌のあと、ドキドキのファーストライトを迎えた。

  まず半月前の月面に鏡筒を向けました。

最初にPL26mmで約30倍、、、、おおっ、コントラストが高いな。
続いてPL12.4mmで65倍、、、、むむっ、むむむむクレーターがいつもより多いぞ。
さらにPL6.4mmで125倍、、うわっ、おおおおおおお、小さなクレーターが見える見える。
こりゃたまげた!!ETX-90ECやFL80Sで眺めていた月面では見えなかった小さなクレーター達がどんどん目に飛び込んでくる。。しかも倍率を上げてもクリアーだ。
こりゃいいぞおおおお。

調子にのって木星、土星をフォーカス!
うむ、木星はコントラストではFL80Sに部があるかなあ、でも映像が明るいぞ。
土星は、、、うおっ、うううううう〜む、ああ、明るい。。。。。
シーイングは2/5より少し悪い感じだけど時折カッシーニの隙間がスカッと現れる。

ここで、比較検証のためにFL80Sにもご登場いただく。
木星、土星ではこっちの方が色が濃い、それとも単に暗いのか???
部屋からベランダに出したばかりのハンデを差し引いても画像の暗さはあまり関係ないだろう。口径にして5cm、中央遮蔽を差し引いて4cmの集光力と分解能の差を見せつけられた感じだ。あっという間に1時間が過ぎた。

  ちょっと一休みした後。

だいぶ西に傾いた月面をデジカメでしかも手持ちで狙ってみる。
ボーグの時と比べて接眼部の鋼性が全然違う。ぶれが少ないのだ。
しばらく休んでいたデジカメ撮影も、今度じっくりアダプターを使って研究しようと言う気になった。

さて、オリオンが高くなってきたのでM42を狙ってみる。
PL26mm、12.4、6.4と倍率を上げて行くにしたがって8cmではもやっとしか見えなかった星雲の重なり合い(濃淡?)具合が分かる!PL12.4mmで楽々とトラペジウムを観望。

なあ〜るほど、天文ファンが競って大口径をほしがるわけはこんなところにあるのかもしれない。口径数センチの差で集光力は2倍以上違う、分解能も向上している、だから見たいものがより繊細に見られる。図鑑にのるような詳細な画像は天文台の大望遠鏡や天文写真に譲るとして、今その瞬間にふりそそぐ宇宙の微光を集めて眼視するのに大口径は禁断の魔力と言うにふさわしい。かくいう自分も、この春から6cm,6.5cm,7.6cm,8cm,9cmそしてこの13cmと確実に大口径の道を走っている。(全く欲望という物は恐ろしい物だ!このままじゃ小遣いが全て望遠鏡のブラックホールに吸い込まれてしまう、おっそろしいことだ。でも、まだまだ面白そうだぞ!)


わが家のベランダではコンパクトニュートンと言われるMT-130でさえちょとばかりでかい。

もしもニュートン系のおもしろさに見せられてしまったら一体どうなるのだろう。宝くじを当てて屋根の上に観測ドームでも作るか??? はたまたT氏やK氏の様に車に積みっぱなしで移動観望室になるか......。

ミューロン、バイザック、C8、C9などコンパクトな鏡筒も頭から抜けないぞ。。。

さらにバローレンズのピント出しを検証してみる。MeadeのETX専用バローレンズが焦点距離が長くなりすぎてピントが出ないので接眼部のアダプターをあれこれと取り替えてみたがちょうど良く行かない。仕方なく、ボーグのショートエクステンダー(2.2倍バロー)を使ってみたら、なんと簡単にピントが出てしまった。いろいろと部品は揃えておくものだと感じた。

そんな、こんなであっという間に今夜はここまで3時間はMT130のファーストライトに費やしてしまった。

明日も仕事が忙しいので今夜はこれくらいにしておこう。

つづく。。。。


ファーストライト第二夜
立体的に見える土星に目が・!

翌日も夕食後から1時間ほど月、木星、土星と流して観望していた。

  はっきり言ってこのMT-130Hはあたりです。

このあたりとは自分にとって感動的な1台という意味。タカハシの望遠鏡ですから品質的には安心できるレベルなのだろうが、webの友人や販売店の店長が行っていたように12cmクラスのアポクロマートのような見え味がするよと言っていたのが分かる気がしました。

まず、今宵の月です。

昨夜から関東地方も冷え込んで今朝はこの秋一番の最低気温。そして今宵もかなり冷え込んできています。いわゆる冷気がどすんと居座っていて大気もある程度落ち着いているようです。昨日と比べると今夜の方がさらにシンチレーションは落ち着いています。その状態で見た月。。。。。
月齢は8日でしょうか、半月です。太陽の光を浴びた上弦の部分のクレーターなど怖いほどに深い陰影が見て取れます。また海の部分などはまるでスエードの皮をなめしたような柔らかい感じまで見えてきます。本日使ったLV5mmの赤みのあるレンズ描写が手伝って、微粒子の黄砂を掃きならしたような表面が目の前に迫るのです。もう感動ものです、すごい。。

そして、木星。

こちらは10月に仕入れて感動したFL80Sよりも微細模様が見えます。LV5mmで約160倍、FL80Sの200倍率で見るよりもフェイストーンの様子がすごくよく分かりました。残念ながら先ほどは大赤斑は現れていませんでしたが、これなら楽々判別できます。

最後に土星。ここで大感動が待っていました。

FL80Sと比べて断然明るい輪、そして表面の南赤道縞がしっかり見えます。さすがにシンチレーションでカッシーニの間隙は1分間に数秒ですが、何より驚いたのは、輪に落とす土星の陰の濃さそして土星全体がちゃんと球体に見えることです。
これは発見でした。木星は大きいですが輪が見えないために立体感がつかみにくいですが、今夜のMT130で見た土星は空間にぽかっと浮いている。。。。かわいい姿が一番の収穫でした。

8cmから13cmへ。

昔手放してしまった10cm反射のイメージしかなく、さして期待していなかったのですがこのMT130はただ者ではなかったようです。それとさらに気がついたのは、コントラストが昨日感じたレベルより良いです。隣家のカーテンもしていない部屋からの強烈な家内光の攻撃も何するものぞ、、、木星・土星のバックはスミを流したように漆黒に感じました..........。
まあ、この私の感想は、ボーグ76ED、ETX-90EC、FL80Sときた経験からしか比較できませんがこれまでで最高の望遠鏡です。

もう昨日と今日の経験で完全に望遠鏡ライフに両足つっこんじゃいましたよ。
このドキドキと感動、嬉しさが望遠鏡ファンをもっと、もっとの欲求のエネルギーになるんでしょうね。
ホント、これからが怖くなっちゃいましたよ私。
きっともっと、もっと、、、の欲求が沸々と出てくると思います。

ああ〜、もういやだ。


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