モデラーの独り言

子供の頃は、飛行機をはじめ、戦車、戦艦、SFもの、車などあらゆるジャンルのプラモデルに挑戦していた人はたくさんいるのだろう。今の子ども達と来たら、めんどくさいプラモを作るよりCD-ROMをクリックして溢れ出てくる専門情報とバーチャルグラフィックスをこともなく眺めて、イメージが高まって来たところで3Dゲームやシュミレーションゲームにはまっている。今みたいにカラーの豪華な図鑑やCD-ROMなんか無く、プラモを作ることによって戦闘機や戦車を目の前で観察でき、独り空想の世界にふけることが出来た時代。そんな想像力抜群の子どこたちも中学、高校、大学受験、社会へと歳を重ねる毎に、溢れていた空想の世界はどんどんしぼんで、いまや会社のデスクに座ってようやく覚えはじめたパソコンに四苦八苦している。「昔はモデラー」の皆さんにも思い当たることが多いと思います。

 そこで、GWやお盆休み、年末年始休暇などに作ってみるかとプラモを買い込みながら、ついに実現(完成)しないパターンが多いんじゃないですか。プラモ作りってしばらくブランクがあると大変なんです。工具がない、塗料がない、制作場所がない(スプレー塗装は家族に相当いやがられます)、時間がないなどなど。そんなあなたに代わって飛行機プラモを作って届けたい。皆さんに代わって作った飛行機プラモを目の前にして頂き、子供の頃にめぐらせた空想の世界に入り込むもよし、レシプロ飛行機のすばらしさや夢をわが子と共に話題にするもよし、ベッドサイドに置いて毎晩夢の中で自由に大空を飛んだ子供の頃のひとときを思い出してください。これが我々が考えた皆さんに代わって飛行機プラモの完成品をお届けしたい単純な理由です。

 私たちは、プロモデラーではありません。飛行機が好きで好きで、好きでたまらない飛行機大好き人間で、たまたま仕事がら(飛行機イラストレーターやらグラフィックデザイナーなど)今もばりばり飛行機プラモを作ってしまう仲間なのです。仕事の合間にやるプラモ作りですから、難しいキットに挑戦してリベット打ちやらスジ彫りをガンガンこなしてオリジナリティ溢れる作品を作ることは殆どありません。仕事の資料のためにやイラストを描く、基礎資料のためなどにボックスキットを忠実に作ることが殆どです。それでも塗装やデカールは忠実に仕上げますから、ミュージアムアートくらいには立派にたえられます。でも作っている間は、そのモデルに入れ込んで、せいぜい美しく作ってやろうとか、大好きなプロポーションを大切に完成しようとか、何とかプロペラを電動で回してしまおうとか考えながら制作します。つまり小学校時代、買ってきたキットを少しでも早く完成させようと夕飯を食べずに作って母親に起こられたとか、せっかく完成したのに寝床で遊んでいたために、翌朝はバラバラになっていたとか、初めてデカールを貼れたときの感動とか、うまく作れたプラモを手にして、心は零戦隼人や紫電改のタカ気分になっていた少年時代の心そのもので完成するのです。だから完成すると必ず、手に持って「ブーン、バリバリバリバリ、ブーン」てな具合で小学時代に一瞬逆戻りです。

 そんな私たちの心のこもった飛行機プラモです。大切にあなたの側に置いてやっていただくと、喜びます。またプラモ作りのことや飛行機のこと何でも話題を提供してくれるといいですね。もしかして、あなたのプラモ作りの火がまた再燃したりして。そんなことになると、私たちもうれしいです。